子どものころから大型船に関心があり、造船技術分野の研究がさかんな大学を選んだほどです。キャンパスの周囲で大規模な造成工事がおこなわれており、そこで目にした建設機械に興味を持ったのが、キャタピラーに就職するきっかけになりました。
いざ入社すると同期は優秀な人ばかりで、ずっと彼らには敵わないから、自分はコツコツと地道に行こうと思ってやっていました。しかし入社3年目の頃に転機がありました。当時の自分にとって大きなプロジェクトを任されたのです。旋回ベアリング生産設備の第三工場から第一工場への移管で、私は設備レイアウト、新設備のコンセプトから仕様の決定、実際の作業の初期段階までを担当しました。移管完了前に別のプロジェクトへと異動になったのですが、大きな仕事に携わったことで自信がつき、挑戦することの楽しさを学びました。それから歳月が過ぎ2010年に現部署へ配属となり、また旋回ベアリング生産と関わることになりました。上司はよく「自分がやった仕事は自分へ返ってくる」と言っていましたが、なるほどこういうことかと思いましたね。
部品工作課では油圧ショベルの構成部品であるコントロールバルブ、旋回減速機、旋回ベアリングを生産しています。課長としての私の役割はPQVCと呼ばれるこれら製品の生産活動全般の管理です(P:安全/人材、Q:品質、V:納期、C:コスト)。生産は技術ばかりではなく、人間が行ってこそのものですので、日頃からコミュニケーションが大切。自分の考え・意見をしっかり表現して周りの理解を得ること、その一方で自分の考えに固執せず柔軟に対応することを心がけています。
自分をステップアップさせる環境、
多様な考え方にふれるチャンス
萩 俊雄 Hagi Toshio
明石事業所 製造部 部品工作課 課長 | 1998年入社 | 工学研究科設計工学専攻修了入社5年目に担当した生産移管プロジェクトが自信につながった
自分でチャンスを掴む意欲、それを可能にする環境がここにはある
私は入社以来20年間、製造部門での仕事を通じて様々な経験を培い、また上司をはじめ周りの人たちの支えのおかげもあって、ここまでステップアップしてきました。部品工作課を率いる立場になりましたが、まだまだ成長途中。この仕事を続けて、さらに自分を磨いていきたいですね。その一方で、別の部門で自分を試したい気持ちもあります。また最初に戻って一から新しい挑戦をするのもいい。いずれにせよ、チャンスは与えられるのではなく、自分からつくるものだと思っています。キャタピラーにはそれができる環境があります。
どんな仕事をするにしても、私にとって一番の課題は英語力のさらなる強化。キャタピラーはグローバル企業なので、明石にいても英語でコミュニケーションを取る機会が多いです。
もちろん、言葉だけではなく異文化の理解も重要。10年ほど前にエンジニアの交換制度で2年ほどベルギーの企業へ出向したことがありました。むこうの社員は、トップダウンで自分の所属する部門を最適化することを目指していました。日本だと部門間で業務範囲をオーバーラップさせながら、協業して課題解決に取り組みますが、ベルギーでは各部門それぞれの業務範囲の中で、最適化に取り組んでいたように思います。またプライベートで現地のラグビークラブに参加したのですが、そこでも選手は自分が嫌いな練習はやらない。自己主張がはっきりしている。日本とベルギーどちらが良いというわけではなく、もともとの考え方が違うんですね。「できる/できない」「やる/ならない」を自分で決める文化を体験したことで、私も視野が広がりました。そんなことも含めて、キャタピラーは多くの文化・知識に触れられる場です。
どんな仕事をするにしても、私にとって一番の課題は英語力のさらなる強化。キャタピラーはグローバル企業なので、明石にいても英語でコミュニケーションを取る機会が多いです。
もちろん、言葉だけではなく異文化の理解も重要。10年ほど前にエンジニアの交換制度で2年ほどベルギーの企業へ出向したことがありました。むこうの社員は、トップダウンで自分の所属する部門を最適化することを目指していました。日本だと部門間で業務範囲をオーバーラップさせながら、協業して課題解決に取り組みますが、ベルギーでは各部門それぞれの業務範囲の中で、最適化に取り組んでいたように思います。またプライベートで現地のラグビークラブに参加したのですが、そこでも選手は自分が嫌いな練習はやらない。自己主張がはっきりしている。日本とベルギーどちらが良いというわけではなく、もともとの考え方が違うんですね。「できる/できない」「やる/ならない」を自分で決める文化を体験したことで、私も視野が広がりました。そんなことも含めて、キャタピラーは多くの文化・知識に触れられる場です。