キャタピラージャパンについて ABOUT CATERPILLAR JAPAN

先輩社員のキャリアに迫る

世界中のエンジニアと協業し、
さまざまな設計思想に触れる

大村 真也 Ohmura Shinya

油圧設計部 油圧ポンプ・パワートレイン設計課 エンジニアリングスペシャリスト | 2002年入社 | 工学部機械工学科卒

社内外エンジニアと協業しながらのモノづくり、活発なコミュニケーション

モノづくりが好きだった私ですが、就職活動をするまではキャタピラーという会社を意識したことはありませんでした。企業研究を進めるなかで、重機をワールドワイドに展開している、いろいろな意味でのスケール感に惹かれていったのです。非日常的といって良い程の、大きなマシンが動いているところを想像してみてください。エンジニアとしてのツボを刺激されませんか?
現在は、油圧ショベルに使用する油圧ポンプとモータの設計に従事しています。マーケティング部門が市場から吸い上げたニーズを、コンポーネントレベルへ落とし込むところから、私たちの仕事は始まります。仕様計画ができれば設計、試作、評価と進むのですが、この段階では社内のリソースだけではなく、社外(世界各地のサプライヤー)とも協業していきます。サプライヤーごとに設計思想に特徴があるので、やりとりしていて興味は尽きませんね。
設計者というと、毎日ひたすら図面に向かっているという印象を受けるかもしれませんが、いままでお話ししたように社内外の人と関わることが非常に多いです。詳細設計は個人の担当ですが、問題や疑問があればチームで教え合ったり議論したりして解決してきます。また、知識やノウハウの伝承はどの企業にとっても重要課題ですが、キャタピラーは社内教育だけでなく、縦横のコミュニケーションを通してこの課題に対応している会社です。

仕事が面白いから「とにかくやってみよう!」と前向きになれる

今思うと些細な機能追加の案件でしたが、入社2年目でバルブの開発を最初から最後まで一貫して任されたときのことは忘れられません。自分が設計したものを、加工メーカーを探して試作を依頼し、出来上がったものを実機に組み付けて評価する。はじめてのことだったので手探りなことも多かったのですが、その分やり遂げたときの充実感はひとしおでした。
油圧ショベルはまだまだ新しい技術を取り入れる余地のある分野です。特に可能性が大きいのは電子制御化ですね。かつては油圧コンポーネントを中心として構成していたのですが、現在は電気回路と組み合わせてフレキシブルに制御するのが主流です。もともと機械設計が専門だった私ですが、今はソフトウェアロジックも勉強しながら設計作業をしています。キャタピラーにはその分野に精通した人材も多数いるので、頼めばアドバイスをしてもらえます。
そうした知識的なこともありますが、自分と違った考え方に接することができるのもキャタピラーのメリットですね。今年の初頭までアメリカに2年半ほど駐在していたのですが、向こうの人たちのポジティブな姿勢には驚かされましたね。困難なテーマであっても「よし、やってみよう!」というのがアメリカンスタイルなんです。ダメだったらそのとき考えればいい、とにかくやってみようという精神です。
よく考えてみるとそれはかならずしも国民性の違いではなく、仕事を楽しんでいるからなのでしょう。仕事が面白ければポジティブになれる。それも、これから入ってくる人たちに伝えていきたいですね。
萩 俊雄
Inokuchi Kyoko